《リレーエッセイ2》 当NPO事務局長 早川 由美 様

《リレーエッセイ2》「チャンスの神様は前髪だけ!」
当NPO事務局長 早川 由美 様

 私は自分のキャリアを語る時、少し気恥ずかしい気持ちになる。なぜなら、私はどこにでもいるごく普通の女性キャリアを歩んできただけだからだ。

 そんな普通の私にもキャリア・シフトチェンジへと繋がるいくつかのチャンスがあった。私とそのチャンスとの出会いを記したいと思う。

 18歳の春のこと。高校を卒業した私には受け入れてくれる大学はなかった。気が付けばどこにも所属していない自分になっていた。 焦りと悲しみと悔しさでいっぱいだった。 しかし、誰にも言えなかったあの時の思いが、数十年後に私の原動力となる。

 取りあえずの短大を卒業し情報処理サービス企業に就職、20代で結婚、退職、出産、育児経験をし、30代半ばで再就職をした。 仕事も家庭も順調だったが、40歳を過ぎた頃から「このままでいいのか」と考えることが増えた。 そのような時期にふと目に留まったのが「キャリア・コンサルタント」という職業だった。 自分を変えるチャンスだと感じた。それまで自己投資など考えも及ばなかったが、この時は迷わずこの資格取得に挑戦した。

 資格を取得すると、キャリア形成に関する情報が次々と耳に入ってきた。 その一つが、大学でキャリアについて体系的に学べるという情報だった。「大学生」になれるチャンスがやっと訪れたのだ。 我が子が大学を卒業した年に、私は「社会人大学生」になった。18歳の悔しさがあったから、大学での学びに邁進することができた。 働きながら大学に通い、3年で早期卒業(正確には中退扱い)した私は、大学院への進学を決めた。 そして、苦楽を共にする同期生となったのが、当NPO法人キャリア権推進ネットワークの理事である菊池桃子さんである。 ここでの2年間は辛くもあり苦しくもあったが、人生の中で一番成長できたことを実感する。

 なによりキャリアの道案内をしてくださる師匠に出会えたことは大きかった。それが「キャリア権」の概念を打ち出した諏訪康雄教授である。 まさに私のキャリアを変貌させる最大のチャンスがやってきたのだ。 修士課程とその後の研究生時代に、師匠から頂いたキャリア指南は私を大学の教壇に立つことを決意させてくれた。 力いっぱい背中を押してくれた師匠と仲間(諸先輩も含めて)がいたことが私のキャリア・シフトチェンジを支えてくれたのである。

 誰にでもいつかチャンスはやってくる。そう信じて行動し続けていれば必ず「何か」を耳にし、目にし、「誰か」と出会う。 そして出会ったら通り過ぎてしまう前に「チャンスの神様の前髪」をしっかり捉まえるのだ。

*早川由美様プロフィル:
・NPO法人キャリア権推進ネットワーク事務局長
・オフィスLibra 代表(研修・コンサルティング事業)
・東洋大学・尚美学園大学兼任講師
・2級キャリア・コンサルティング技能士

※最新パブリシティ:「みんなのスタンバイ」のサイトで、「女性のキャリアを考える」をテーマに、早川由美事務局長のインタビュー記事が紹介されています。
 【前編】仕事の不満を解消するには、新しい考え方のボスが必要、
 【後編】普通の専業主婦が大学講師に転身!
  ⇒こちらからどうぞ! https://jp.stanby.com/media/interview1/