第7回 仕事のルビー 働くサファイア~働く私を動かした言葉や出来事~ 入選作品発表

《関西人の一言》が キラリしごと大賞 に!
第7回 「仕事のルビー 働くサファイア」~働く私を動かした言葉や出来事~ 入選作品発表


当NPOでは、「仕事とキャリアのアーカイブ構築事業」として、職業キャリアに関する250字の投稿企画である第7回「仕事のルビー 働くサファイア ~働く私を動かした言葉や出来事~」を募集し、応募作品 150 点の中から入選作品 4点を決定しましたので発表いたします。

【募集概要と応募結果】についてはこちらをご参照ください。
http://www.career-ken.org/20220610_RubySafa.pdf

■キラリしごと大賞 ペンネーム smatones 様 近畿在住 20歳代

「関西人の一言」
仕事でどうしようもない失態を犯してしまった。複数部署が提携して他社さんと企画を進めるプロジェクトで、締め切りを誤って記憶しており、多方面に迷惑をかけてしまった。私自身、真面目なだけが取り柄でこれまでの人生を過ごしており、自分でもこのミスに驚き、何日も引きずっていた。そんな時、同僚の関西人に言われた言葉が、「まあ、いいやん。将来、大物になったときのネタに使えるやん。」ああ、こんな考え方する人、本当にいるんだ。それ以来、私はネタ帳(日記)に失敗を面白おかしく記録している。

<ご本人コメント>
この度は私の作品を選んでいただきありがとうございます。非常に光栄です。日々生活している中で、多くの人から様々な意見や励ましなどをいただきますが、今回、特に印象的だった言葉を作品の題材に取り上げました。作品にもあります通り、今でもなかなかすぐに失敗から立ち直ることができない私ですが、心が折れそうなとき、このセリフがどこからともなく聞こえてきます。いつの日か失敗を綴ったこのネタ帳を使って周囲の人を励ますことのできる人間となれるよう、日々頑張っていきたいと思います。

■ルビー賞 ペンネーム たまこん 様 中部在住 40歳代

「パパ、Fight!」
妻から連絡が入り搭乗締切り5分前に何とか空港に駆け込んだ。
「ずいぶん急がれていますね」「初出産に立ち会いたくて」
安堵と緊張のなか搭乗を待っていると、先ほどの空港職員が駆け寄ってきた。
「ご出産、間に合うように皆で祈っています!」『パパ、Fight!』と書かれた
ハガキには、たくさんの赤ちゃんや親子と空港職員が載っていた。
(たった一言からこの数分で?)驚きで声が詰まり、嬉しさで涙があふれた。
私の到着後、娘は元気な産声を上げてくれた。
いつか娘が仕事を考える時、この話をしたいとハガキを大事にしまっている。

<ご本人コメント>
この度は大変有難い賞をいただき感謝しております。
空港職員の方には約1年後にまた空港でお会いすることが出来ました。娘を抱いて空港カウンターでご挨拶をすると、お互い感謝と感動で涙が溢れました。空港と航空会社宛てに送った感謝の手紙が本人の元に届いていたとのことで、自分の仕事に誇りを持つことが出来た、仕事をしてきて良かったと心から思えた、との言葉をいただきました。今でも思い出すと胸が熱くなります。この経験に感謝しながら、私も恩送りをしていきたいと思います。この度はありがとうございました。

■サファイア賞 ペンネーム フラワー様 関東在住 30歳代

「ふたつの大丈夫」
ワクチン接種会場で誘導をしていた時だ。突然「副反応が怖い」と待合室で泣き出す女性がいた。私が「大丈夫?」と駆け寄っても彼女は震えたまま。顔を上げることすらできない。仕方なく「今日はやめておきましょう」と言おうとした時だ。「大丈夫!私たちがいるから」と先輩ナースが肩を抱いた。途端に女性は顔を上げ、大粒の涙を拭った。その表情を見て思った。ナースに必要なのは「大丈夫?」という優しさと「大丈夫!」と励ます強さなんだって。今からでも遅くない。私も強くしなやかなナースになろう。

<ご本人コメント>
この度は大変貴重な賞をいただき、ありがとうございます。コロナ禍となって今も尚、様々な制限のある日常ですが、これを励みにまた現場で頑張っていこうと思います。

■ガーネット賞 ペンネーム 情報資格試験 様 北陸在住 30歳代

「やっと優しさを見つけられるようになった」
精神障害を抱え、いくつもの職を転々として、ようやっと今の仕事に落ち着いた。人とトラブルを起こすというより、内側に問題をため込み吐き出し方がわからないまま、限界になって辞めるということを繰り返していた。
今の職場では自分のありのまま、飾らない姿でいるように努めることで冗談の1つや2つも言えるまでになっていった。自分の努力の賜物と思っていたが、最近になって「ありのままで言い合える雰囲気」を職場内みんなで作ってくださっていたのだと気づかされた。ああ!なんてありがたいことだろう!自責よりも感謝があふれた

<ご本人コメント>
この度は、身に余る賞をいただき、まことにありがとうございます。
私は半生を健常者として生き、仕事における多大な重圧によって精神障害者となりました。精神障害者として言いたいのは、誰しもが心を潰しかねないことと、精神障害者は遠くの星に存在するものではなく、皆さんの延長線上にいるということです。
メンタルヘルスが叫ばれる現在、私のこの賞、言葉を契機に、ひとりでも多くの方から関心や思いを巡らせてもらえればと思います。
健康で働き続けることの大切さ、ストレスと付き合いながら仕事をすること、自分と周りの人が幸せで生きていけることを。

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